過敏性腸症候群 IBS

過敏性腸症候群(IBS)ってなに?

過敏性腸症候群(IBS)は、「お腹が痛くなる」「お腹がはる」「便秘や下痢が続く」といった症状があるのに、検査をしても特に病気(がんや炎症など)が見つからない病気です。特に若い女性に多く、先進国では10〜15人に1人がかかっていると言われています。

どんなことで困るの?

IBSの人は、症状のせいで学校や仕事を休んだり、外出が不安になったりと、ふつうの生活に大きな影響が出ることがあります。そのせいで病院に行く回数が増えて、医療費も多くかかるようになります。

ほかにも出る症状

IBSの人は、お腹の症状だけじゃなくて、

  • 頭が痛い

  • 関節が痛い

  • トイレが近い or 出にくい

  • 眠れない

  • 体がだるい

など、いろいろな不調を感じることがあります。「線維筋痛症(せんいきんつうしょう)」という体の痛みが強く出る病気とセットで見られることもあります。

心のストレスと関係してるの?

IBSの人の半分くらいは、不安やうつの症状を持っています。中には、子どものころにいじめや虐待などのつらい体験がある人もいて、それが原因でストレスに敏感になり、IBSになりやすくなると考えられています。

お腹の神経が敏感になる

IBSでは、普通の人よりもお腹の中の神経が敏感になっています。たとえば、少しガスがたまっただけでも痛くなったり、違和感を強く感じたりします。これを**「内臓過敏(ないぞうかびん)」**と呼びます。

また、腸の中で炎症(小さな炎症)やアレルギーのような反応が起きていることもわかってきています。

ウイルスでお腹を壊した後にも…

ウイルスや細菌でお腹を壊したあと、4〜30%の人がIBSになることもあります。特に、もともとストレスに弱い人や、不安が強い人に多いと言われています。

体と心、両方が関係してる病気

IBSは、**「脳と腸の関係(脳腸相関)」**がうまくいかなくなることで起こると考えられています。自律神経(じりつしんけい:体を自動でコントロールする神経)のバランスが崩れて、交感神経が強くなりすぎたり、副交感神経が弱くなったりするのです。

どんな治療があるの?

IBSの治療には、薬だけじゃなくて、

  • カウンセリング(心のケア)

  • 食事の見直し(アレルギーのある食べ物を減らす)

  • 自律神経を整えるマッサージやセラピー

なども使われています。

たとえば「マザーアロマ」では、食事をチェックしてアレルギーのある食べ物を一時的に抜いたり、首やお腹に優しく触れることで自律神経を整えたりしています。また、心の悩みがある人には、心理療法(ゲシュタルト療法)を取り入れて、体と心の両方からケアしています。

神経免疫軸の迷走神経:消化管の病理における意味 – PMC

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