便秘は、腸だけの問題ではありません
「便秘は」、何日出ていないかだけではわかりません。
毎日出ていてもすっきりしない、いきまないと出ない、お腹が張る、ガスで苦しい、出口で止まる感じがある。
そんな便秘を、私はお腹から体全体を見ながら考えています。
お腹から体全体を見る未病ケアという考え方
便秘は、お腹の中だけで起きている出来事ではありません。
便秘が長く続く方をみていると、冷え、緊張、呼吸の浅さ、疲れやすさ、眠りの乱れ、食事の偏り、生活リズムの乱れなどが重なっていることがあります。
お腹が硬く張っている方、いつも力が抜けにくい方、頑張っていきんでしまう方は、排便だけでなく、体全体が緊張しやすい状態にあることも少なくありません。
そのため、便秘を単に便通だけの問題として捉えるのではなく、腹部の状態、体の冷え、呼吸、生活の流れまで含めて見ていくことが大切になります。
私は、便秘をみるとき、お腹へのタッチングをとても大切にしています。
お腹に触れることで、張り方、冷え、緊張の強さ、呼吸との関係、反応の出方など、言葉だけではわからない情報が見えてくるからです。
便秘は数字や回数だけではなく、お腹の状態そのものに表れていることがあります。
マザーアロマでは、便秘を「回数」のみで判断するのではなく、どのように出ているのか、出たあとにどう感じるのか、お腹の張りや緊張がどうか、体全体の状態がどうかを丁寧にみていきます。
便秘は未病の入り口として現れていることもあり、お腹から体全体を見ていく視点が必要だと考えています。
便秘は、腸だけの問題ではありません
私の便秘に対する見方を、まずお伝えします。
一般的に便秘というと、何日も便が出ないことを思い浮かべる方が多いかもしれません。
けれど実際には、残便感がある、いきまないと出ない、お腹が張る、ガスでお腹が痛い、下痢と便秘を繰り返す、出口側に便がたまってうまく出せない、こうした状態もまた、便秘の一つの表れだと私は考えています。
医療の現場では、排便回数を基準に便秘が語られることがあります。
けれど、回数だけでは見えない便秘があります。
毎日出ていても、すっきりしない方。
出したくても、出口で止まってしまう方。
強くいきまないと出ない方。
そうした状態を、私はとても大切に見ています。
腸セラピーでいう便秘の見方は、さらに少し違います。
私は「反射」を見ています。
食べたあとに体が反応し、排便へ向かう流れがあるか。
そこがとても大切です。
私にとって便秘とは、ただ何日出ていないかだけではありません。
食べたものに対して体が反応しているか。
便意が起きるか。
出したいのに出せない状態がないか。
出口側で滞っていないか。
そうした一連の流れ全体を見ていく必要があると考えています。
便秘で悩む方によくみられる状態
便秘で悩んでいる方に共通して多いのが、冷えです。
ご来店される方々をみていると、冷えを訴える方がとても多く、体温の低さが気になる方も少なくありません。
そして、私がいつも驚くのは、便意が乏しい方の多さです。
便秘というと、出ないことばかりに目が向きますが、実際には「便を出したいという感覚が起こりにくい」「便意が弱い」という方が多くみられます。
さらに、冷えがある方では、疲労がとれない、眠りが浅い、緊張しやすい、呼吸が浅いなど、便通以外の不調が重なっていることも珍しくありません。
また、頭痛を抱えている方も少なくなく、便秘がやわらぎ、腸が動き始めることで、片頭痛が軽くなる方もいらっしゃいます。
便秘で悩む方の中には、イライラしやすい、落ち込みやすい、集中できないと感じる方も少なくありません。
原因を一つに決めつけることはできませんが、便秘は排便だけの問題ではないと感じています。
こうした状態をみていると、便秘は腸だけの問題ではなく、体全体の働きの中で起きているものだと感じます。
だからこそ私は、便通だけでなく、冷え、眠り、呼吸、緊張、頭痛なども含めて、その方の全体像を丁寧にみていくことを大切にしています。
排便はどのように起こるのか
同じ一本の管のように見えても、胃、小腸、大腸ではそれぞれ役割が異なります。
その流れを丁寧にみないと、便秘を単純に大腸だけの問題としては捉えきれないことがあります。
私たちが食べたものは、口から入り、胃や小腸で消化・吸収され、大腸へと送られていきます。
大腸では水分が吸収されながら便が形づくられ、最後に直腸へと運ばれます。
直腸に便が届くと、そこで初めて便を出したいという感覚=便意が起こります。
つまり、便意はただ自然に起きるものではなく、便が直腸まできちんと送られ、体がそれを感じ取れていることが前提になります。
けれど実際には、この流れがうまく働いていない方が少なくありません。
便が十分に下りてこない方。
直腸に来ていても便意が弱い方。
便意はあっても、出口側でうまく出せない方。
こうしたことが重なると、「出ない」「すっきりしない」「いきまないと出ない」という状態になりやすくなります。
排便は、腸が動けばそれで終わり、というほど単純ではありません。
便を運ぶ力、便意を感じる力、腹圧のかかり方、肛門まわりの筋肉のゆるみ方、骨盤底の支え。
これらが協調して、初めて自然な排便につながります。
私は便秘をみるとき、ただ排便回数だけを見るのではなく、
便がどこまで来ているのか
便意が起きているのか
出口側で止まっていないか
という流れ全体を大切に見ています。
骨盤底と排便の出口の働き
便秘を考えるとき、多くの方は腸の動きに目を向けます。
もちろんそれは大切です。
けれど、便が直腸まで届いていても、最後の出口側がうまく働かなければ、便は気持ちよく出ません。
ここで重要になるのが骨盤底です。
骨盤底は、骨盤の底で内臓を支えている大切な構造で、排便や排尿にも深く関わっています。
特に肛門挙筋をはじめとする骨盤底の筋群は、肛門まわりの筋肉と連動しながら、出すときにはゆるみ、支えるときには保つという働きをしています。
ヒトは直立して生活しているため、腹圧や内臓の重さが骨盤底にかかりやすい構造をしています。
そこに便秘で強いいきみが重なると、その圧は繰り返し骨盤底へ伝わります。
つまり便秘は、腸の問題であると同時に、
出口側がきちんと働いているか
骨盤底がその圧をどう受けているか
という問題でもあります。
便秘の方の中には、腸の動きが弱いだけではなく、出口側で便がたまってしまう方、出したいのにうまく出せない方がいます。
だからこそ私は、便秘を腸だけで見ず、排便の出口側まで含めて考えることが大切だと思っています。
いきみが続くことで起こりうること
便秘が長く続く方の中には、毎回かなり強くいきんで排便している方がいます。
しかし、強いいきみが続くということは、そのたびに腹圧が骨盤底にかかっているということでもあります。
骨盤底は、内臓を下から支える大切な場所ですが、硬い板のようなものではありません。
筋肉や結合組織で支えられているため、長く負担が重なると、その支え方に影響が及ぶことがあります。
その結果として、
出しにくい
残便感がある
出口で止まる感じがする
何度もトイレに行きたくなる
といった状態が続きやすくなります。
さらに、骨盤底への負担という視点でみると、便の問題だけでなく、尿失禁や骨盤底の不安定さを考えるうえでも無関係ではありません。
だからこそ、便秘を単に「出ないからもっと出す」という話にせず、
なぜいきみが必要になっているのか
どこで流れが滞っているのか
を丁寧にみていくことが大切だと考えています。
食事を見直すときに大切なこと
便秘の話になると、食事ではまず食物繊維が取り上げられます。
もちろん食物繊維は大切です。
けれど、ただ増やせばよいというものではありません。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、それぞれ便への働き方が異なります。
不溶性食物繊維は便のかさを増やしやすく、水溶性食物繊維は便のやわらかさに関わります。
そのため、便が硬い方と軟らかい方では、食事の見方が変わってきます。
実際には、便秘のある方の中に、食事量そのものが足りていない方もいます。
朝食を抜く、食べる量が少ない、主食を減らしすぎると、便の材料そのものが不足しやすくなります。
一方で、不溶性食物繊維に偏りすぎて、かえって便が硬くなっている場合もあります。
また、お腹の張りやガスが強い方では、食べ方や食品の選び方も大切です。
脂っこいもの、刺激の強いもの、アルコール、カフェインの摂り方、あるいはFODMAPと呼ばれる発酵しやすい糖質の影響が関わることもあります。
大切なのは、何か一つの食品にこだわることではなく、主食・主菜・副菜のバランスを整えながら、その方の便の状態に合う食べ方を見ていくことです。
便秘だから食物繊維、という一方向の話ではなく、便の硬さ、軟らかさ、ガス、張り、食事量の全体を見直すことが必要です。
このようなお悩みはご相談ください
便秘が長く続いている方。
毎日出ていても、すっきりしない方。
いきまないと出ない方。
お腹の張りやガスだまりがつらい方。
下剤に頼り続けている方。
食事や生活を見直しても変わらない方。
便秘だけでなく、冷えや疲れやすさ、眠りの乱れなど体全体の不調も気になる方。
便秘は、腸だけを見ていても分かりにくいことがあります。
だからこそ、お腹の状態と体全体のつながりを丁寧にみながら、その方に合った方向を一緒に考えていくことが大切です。
気になることがありましたら、どうぞご相談ください。
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