私達の神経系と微生物細菌と脳の相関関係(インテスタージュⓇ・腸セラピー)

 私達の頭には1.4kg程の細胞があります。それらは私達の総てを制御していることは誰もが知っていることです。 ただ、ここで重要なのは「脳は自らコントロールしているのではなく、各器官系の要求に応じて制御している」ということです。

私達の身体は真核細胞だけではなく、その10倍以上の微生物細胞により構成されているのです。 微生物の数は100兆。その種類も1万種以上。そして遺伝子数もヒトの150倍もあります。 また、微生物の総量は0.9kg~2.7kgといわれています。これは成人の脳の平均的な重さの2倍です。

最近の研究では、微生物を無菌状態で育てたマウスに移植することでそれらの菌によって複雑な行動を制御できることが分かってきています。 例えば、便移植をすることによって腸管炎症抑制をさせることや、学習と記憶、食欲調整など様々です。

微生物がどうして脳に影響を与えるのか?

①その一つは迷走神経です。
迷走神経の活性化により影響を与えることができます。 迷走神経は腸管壁に接触し脳幹まで伸びています。 この迷走神経へ腸内細菌が働きかけておりマウスのうつ様状態を改善するという報告もあるのです。 迷走神経に損傷がある場合は改善が見られないことから、腹部の迷走神経繊が重要と考えられます。 その腹部の迷走神経線維は交感神経繊維より太く脳へ送る情報量は多いのです。 よって、腹部の状態が脳へ影響していると考えられるのです。

②腸内細菌が脳に与える二つ目のメカニズムは「免疫組織の活性化」です。
身体の免疫細胞の約80%が腸内に存在しています。 免疫異常は神経疾患を引起すのです。 腸内細菌のバクテロイデスは免疫組織であるT細胞のマーカーCD25 の発現を活性化して調節しています。 この免疫細胞の活動をブロックすると腸内細菌の有益な影響までも阻害することになるのです。

③3つ目の方法は、「腸管上皮細胞の分泌組織を活性化し神経ペプチドと神経伝達物質の産生を促すこと」です。
腸内細菌自体も脳機能に影響を及ぼす代謝物を産生しているのです。 この神経ペプチドは脳を介して、炎症抑制機構にも有益に働いていることが実験で新たになっています。

ポイントは・・・

 脳の発達や機能、更に私達の行動に影響を与えていて、あなたの物の見方まで変えてしまう程の働きを腸内細菌はしているということです。

毎日摂取する食事は私達のお腹の中の腸内細菌とシェアしていると言ってもいいでしょう。 食事の嗜好や栄養素、また免疫から脳への作用や行動に至るまで、生物学的プロセスにおいて私達と共に存在する、共生微生物。 これらが果たす重要な役割を踏まえて私達が毎日行っている事を振り返って考えてみて下さい。

インテスタージュⓇ腸セラピーと腸内細菌との関わり

腸の上皮細胞の炎症抑制を目標として食事療法を一定の期間行っていきます。 腸の状態と便の状態や体温や自律神経系の調整を同時に行うことで身体の変化にきづきを得ながら進めてきます。
また、仕事や体調によって食事療法が出来ない方のために、大手メーカー森永乳業(株)と「ヒトにはヒトのビフィズス菌」の商品開発を行いました。

2014年「赤ちゃんの菌Ⓡブランドを」設立いたしました。

ビフィズス菌による腸管上皮細胞の修復と炎症抑制

「高脂肪食誘導性肥満モデルマウスにおけるプロバイトティックビフィズス菌株の坑肥満効果を評価した実験において、1日1億個から10億個を与えた。 菌株用量依存的に体重増加量、内臓脂肪共に減少し、血中総コレステロール、血糖およびインスリン値も改善されました。盲腸内容物と糞便中のビフィズス菌も有意に増加。 腸管の内臓脂肪組織における脂質代謝やインスリン抵抗性関連遺伝子の発現も投与によって亢進された。 この結果によって肥満リスクを低下させることに効果的であると示唆された。」

“Biosci Biotechnol Biochem., 74(8),1656-61,2010 ”

2また、この菌株を摂取した群において炎症性マーカーの高感度CRP値が低下しており、12週の共分散分析では群間有意差傾向がみられた。 この結果を踏まえ、腸管バリア機能実験を行い、腸管上皮細胞のタイトジャクション(TJ)の修復すなわちバリア機能の指標であるTER値が回復しました。

“第67回日本栄養・食糧学会発表”

他の研究でもビフィズス菌の増加によりLPS,インスリン抵抗性、肝臓での脂肪合成が減少しインスリン感受性を増加するという報告もあることからビフィズス菌は今後注目されている菌の一つと確信しております。

“P D Cani et al, Current Phamaceutical,2009”

ヒトにはヒトのビフィズス菌

ビフィズス菌と乳酸菌の比較

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乳児と成人の比較