腸内細菌叢に与える食餌の影響@Nature

2016.01.14

コラム

 

腸セラピーでは食物繊維を期間限定で食餌にとってももらい便の状態を見ながら体調管理をしていきます。便検査も出来るようになるよう今後調整してみたい。低MAC(microbiota-accessible carbohydrate)が長期間継続することで親から子へと腸内細菌叢が変化する・・・。

Nature 529, 7585

2016年1月14日

我々の食餌は、人類の歴史を通じて大きく変化してきた。例えば、西洋型の生活様式の集団における繊維摂取の減少などは、腸内微生物相の多様性の一般的な減少と並行している。食物繊維に豊富に含まれるMAC(microbiota-accessible carbohydrate)は遠位腸内微生物相にとって炭素やエネルギーの主要な供給源である。今回、低MAC食を摂取させたマウスでは、腸内微生物相の多様性が減少すること、そしてこの影響は数世代にわたって伝えられ、増悪していくことが分かった。つまり存在量が少ないタクソンは、次の世代へと移行するにつれますます減少していく。特に、食物繊維を利用する能力の高いバクテロイデス目のタクソンではこれが顕著であった。この表現型は単に食餌中にMACを再導入するだけでは回復せず、回復には微生物相の糞便移植によって、消失した複数のタクソンを補充する必要がある。これらの知見から、ディスバイオーシス(腸内微生物相のバランス異常)が見られる人では、食餌の変更だけで健康な微生物相を回復させることはできない可能性が示唆される。

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